ミニバスを撮ろう

カメラもバスケも知識ゼロから始めたママのミニバス&バスケ撮影ブログです。小学生、中学生のバスケ撮影のTipsをご紹介しています。

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中級編③マニュアルモードにチャレンジ!F値を上げて被写界深度を確保する

中級者編②では、シャッタースピードを上げるためにF1.8のレンズをおすすめしました。

 

これでめでたしめでたしと行きたいところなのですが、そうは行かないのが写真の難しいところ。

私もずっとシャッタースピード優先で撮影していました。ですが、バッチリピントを合わせて撮るのが本当に難しい。バスケの撮影では「数打ちゃ当たる精神」で撮ることが大切ではあるものの、「もう少しピントが合ってれば!」という写真が多くなってしまうのも悩みでした。

 

F1.8は被写界深度が浅すぎる

初級編①で少しだけ触れましたが、F値が小さくなる(光を沢山取り込めるようにする)と被写界深度が浅くなります。


被写界深度とはピントが合っている奥行きのことです。
例えば、こんな感じに2つのコップを並べます。

 

F1.8で撮影↓

F5.0で撮影↓

 

奥にあるコップのゾウの柄がF1.8だとボケているけれど、F5.0だとはっきり見えると思います。F値が小さいほどピントが合う奥行きが狭くなり、F値が大きいほどピントが合う奥行きが広くなります*1

バスケは動きが激しいので、例えば、自チームの子にピントを合わせているつもりでも、隣にいる相手チームの子にピントがあってしまうなんてことがよくあります。そうすると、F1.8では自チームの子はぼやけてしまうんですよね(涙)少しくらいなら、スマホで見る分にはあまり気にならないレベルだと思います。でも、できれば、自チームの子にバッチリピントを合わせたいですよね。

 

マニュアルモードでF値を上げる

これを解決するのが、マニュアルモードです。

マニュアルモードは、F値、シャッタースピード、ISOを自分で設定するモードです。3つの値を自分で設定するなんて無理無理と思っていたのですが、実は、ISOは「オート」という設定が選べます。つまり、F値(光を取り込む道の太さ)とシャッタースピード(光を取り込む時間)は自分で決めて、足りない分はカメラが自動で補ってくれる(ISO)んです。素敵すぎる!!

 

ISOオートの設定は、こんな感じでメニューのどこかに入っていると思いますが、初期設定でONになっているような気がします。ので、メニューから探してみてください!

※D7500の初期設定はオートではなかったので修正しました

 

F値に話を戻すと、おすすめの設定値はF2.0〜F2.8あたり。値を大きくした方が被写界深度が深くなるので、ぼやける確率を下げることができます。

私のやり方をご紹介しておきますね。

  1. まずはF2.5で撮ってみる。
  2. 画像が暗くなっていないか・ISOが高くなりすぎていないか(撮影した写真の設定を確認)をチェック
  3. NGならF値を下げる/OKならF値を上げる
  4. 2, 3を繰り返していい感じのF値を探します。ただし、ひとつの体育館でも場所によって明るさが全然違う場合があるので、あまり神経質にならないことがポイントです!

明るい体育館ではF2.5、暗めの場合はF2.0で撮影することが多いです。F1.8は基本的に使いません。

ちなみに、シャッタースピードは安定の1/800。

 

 

これは余談ですが、一般的に、レンズは番低いF値よりF値を少し上げた方が、はっきりとした絵になるようです。そのせいか、F1.8で撮った写真より、F2.0以上で撮った物の方がなんだか好きな写真が多いような気がします。気のせいかも(笑)

 

 

これでF1.8の単焦点レンズを使ったミニバス撮影の基本設定は完成です!

 

中級編のまとめ記事をつくりました。Tipsや撮影日記も載せています^^

enjoymbphotos.hatenablog.com

*1:厳密には、被写界深度はF値・焦点距離・被写体とカメラの距離の3つの要素で決まります。F値は小さいほど、焦点距離は長いほど、被写体とカメラの距離は近いほど被写界深度が浅くなります。ミニバス撮影で自分がコントロールできるのはF値だけなので、まずはF値を下げるとピントが合う範囲が狭くなると覚えればOKだと思います。